季節の装い

七五三の母親の髪型はどう選ぶ?着物に合うヘアと髪飾り【2026年版】

七五三の母親の髪型はどう選ぶ?着物に合うヘアと髪飾り【2026年版】 | Erii 和装小物店

作家Eriiの体験から

七五三は、Erii 和装小物店が扱う重ね襟や帯揚げの出番が増える行事のひとつです。ただ、母親自身の髪まわりについては、着物や帯に比べて手元に置ける情報がぐっと少ない。2026年9月時点で「七五三 母親 髪型」と調べても、子ども向けの内容に紛れてしまうことが多いと感じています。筆者としては、着物を着る側の目線で一度整理しておきたいと考えました。

この記事の結論

七五三で着物を着る母親の髪型とは、うなじが見える低めのアップスタイルを軸にした整え方です。

  • 低めのアップスタイルは着物の衿元とのバランスが取りやすい
  • 美容室とセルフアレンジは、料金・時間・仕上がりの面で一長一短がある
  • 髪飾りは子どもより控えめな色・サイズを選ぶのが基本

七五三の準備は子どもの着物や髪飾りが中心になりがちで、母親自身の髪型は後回しになりやすい。神社本庁によると、七五三の由来となった儀式のひとつ「帯解」は、7歳の女児がそれまでの付紐をやめて初めて大人と同じ帯を締める儀式だとされる。3歳の「髪置」、5歳の「袴着」とあわせて、もともとは子どもの成長儀礼だった行事だが、当日の主役である子どもの隣に立つ以上、母親の装いも整えておきたい。

この記事では、着物姿の母親に似合う髪型の基本から、美容室とセルフアレンジの比較を扱う。ロング・ミディアム・ボブなど長さ別のポイント(慣れれば5分ほどで整うものもある)と、かんざしや髪飾りの選び方も、2026年最新の情報とともに順にまとめた。Erii 和装小物店の視点で、当日までに準備しておきたいことを整理している。子どもの年齢による着物や小物の違いは、七五三の着物はどう選ぶ?年齢別の種類と必要な小物一覧で先に確認しておくと、家族全体の装いをイメージしやすい。

七五三の母親の髪型、基本の考え方とは?

七五三で着物を着る母親の髪型は、うなじを見せる低めのアップスタイルが基本になる。なぜなら、着物の衿(えり)元は首の後ろを美しく見せる作りになっており、髪をおろしたままだと衿元の印象が半分隠れてしまうからだ。実際に着物を着る人の多くは、七五三や結婚式など礼装の場面で、高い位置ではなく耳の下から後頭部にかけての低い位置で髪をまとめる方法を選んでいる。

国立国会図書館の解説によると、七五三が全国規模の行事として定着したのは戦後、なかでも1960年代の高度経済成長期だとされる。当時と今とでは流行の髪型そのものは大きく変わったが、「着物の衿を見せる」という基本の考え方は現在も変わっていない。

母親の髪型を考えるときは、次の3点を押さえておくと迷いにくい。

  • 後れ毛は最小限にし、清潔感のある印象にまとめる
  • 前髪は下ろすかサイドに流すか、着物の色柄との相性で決める
  • 子どもより目立たない、控えめな仕上がりを意識する

母親の着物そのものの選び方は、七五三の母親の着物は?訪問着・色無地・付け下げの選び方で先に整理しておくと、髪型と着物のバランスをイメージしやすい。

美容室でセットする?セルフアレンジする?メリット・デメリット比較

七五三当日の母親の髪型は、美容室でプロにセットしてもらう方法と、自宅でセルフアレンジする方法の2通りがある。美容室に依頼する最大の利点は、着崩れしにくい仕上がりと、着付けとあわせて予約できる手軽さにある。一方で当日の移動や待ち時間が発生し、シーズン中は予約が埋まりやすいという事情もある。セルフアレンジは費用を抑えられ、家族の予定に合わせて時間を調整しやすい半面、着物の衿元とのバランスを確認しながら仕上げる必要がある。

方法 メリット デメリット
美容室 プロの技術で着崩れに強い。着付けとセットで予約できる店舗もある 予約が必要で、シーズン中は埋まりやすい。移動・待ち時間が生じる
セルフアレンジ 費用を抑えられる。家族の予定に合わせて時間を調整しやすい 衿元とのバランス確認が自分任せになる。仕上がりに差が出やすい

美容室に依頼する場合、髪をセットする行為は法律上「美容」の一部にあたる。厚生労働省は美容師法における美容を次のように定義している。

「美容とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう」——厚生労働省 美容師法の解説より

※つまり美容室でのヘアセットは、美容師免許を持つ専門家による「結髪」にあたる。国家資格を持つプロに任せる安心感は、この定義からもうかがえる。

美容室を選ぶ場合は、七五三の参拝シーズンにあたる10月中旬から11月中旬にかけて予約が集中しやすいため、早めの予約が安心につながる。着付けとヘアセットを同じ店舗でまとめられるかどうかも、事前に確認しておきたいポイントのひとつだ。

【長さ別】着物に合う髪型アレンジのポイント

着物に合う母親の髪型は、髪の長さによって作りやすいアレンジが変わる。なぜなら、まとめられる毛量や活かせる技法が、ショート・ボブ・ミディアム・ロングという長さの違いによって変わってくるからだ。

  1. ショートヘアは、トップにボリュームを持たせつつ耳周りをタイトにまとめ、衿足をすっきり見せる
  2. ボブは、サイドをねじってピンで留める「ねじりアレンジ」で、短くても後れ毛の出にくいまとまりを作る
  3. ミディアムヘアは、低めのお団子とねじりを組み合わせ、後頭部にボリュームを持たせる
  4. ロングヘアは、うなじの高さで低めにまとめ、毛先をツイストして自然な立体感を出す
くしとヘアピンが並ぶ和装用の鏡台
和装ヘアに使う道具のイメージ

いずれの長さでも共通するのは、うなじを見せる低めの位置でまとめることと、後れ毛を最小限に抑えることだ。セルフアレンジに慣れていない人は、前日に一度リハーサルとして同じ手順を試しておくと、当日の時間配分がつかみやすくなる。浴衣シーズンのヘアアレンジについては夏の和装ヘアアレンジでも技法を紹介しているので、季節を問わず応用しやすい。

かんざし・髪飾りの選び方と注意点

母親の髪飾りは、子どもの髪飾りよりも控えめな色とサイズを選ぶのが基本になる。なぜなら、七五三の主役は子どもであり、母親の髪飾りが目立ちすぎると、写真の中心が定まりにくくなるからだ。実際に和装小物を選ぶ人の多くは、パールやべっ甲風など、落ち着いた色味のかんざしやUピンを選んでいる。

注意したいのは、着物の色柄と髪飾りの色を合わせすぎないことだ。帯揚げや帯締めの色と軽くリンクさせる程度にとどめると、まとまりのある印象になる。七五三の髪飾りはどう選ぶ?3歳・7歳のサイズと色合わせでは、子どもの髪飾りを詳しく紹介している。つまみ細工や造花など色柄が華やかな子ども用とは異なり、母親用は小ぶりで落ち着いた素材を選ぶ方が全体のバランスを取りやすい。

パールとべっ甲風のかんざしが並ぶ様子
落ち着いた色合いのかんざし・髪飾りのイメージ

神社本庁によると、3歳の「髪置」は、それまで剃っていた髪を伸ばし始める儀式だったとされる。子どもの髪型は七五三の起源と深く結びついている一方、母親の髪型に明確な決まりごとは残っていない。だからこそ、着物との相性を基準に自由に選べる余地がある。

Erii 和装小物店のおすすめ和装小物

髪型と髪飾りが決まったら、次は着物全体の色バランスを整える和装小物合わせになる。Erii 和装小物店では、帯揚げ・帯締め・重ね襟など、母親の着物に合わせやすい和装小物を、メルカリShops・楽天ラクマ・minneの3つの窓口で扱っている。

髪飾りの色と帯揚げの色を軽くリンクさせると、頭から胸元までの視線の流れが自然になる。母親の和装小物そのものの選び方は、七五三・お宮参りの母親の和装小物選び|帯揚げ・帯締め・草履で詳しく紹介しているので、あわせて確認してほしい。

よくある質問

七五三の母親の髪型はどんな髪型がいいですか?

着物の衿元を見せる、低めのアップスタイルが基本になる。うなじが隠れない位置でまとめると、着物姿全体がすっきりした印象になる。

母親の髪型は美容室とセルフ、どちらがいいですか?

予算と当日のスケジュールで選ぶとよい。着付けと合わせて予約できる美容室は着崩れに強く、セルフアレンジは費用と時間の融通が利きやすいという違いがある。

母親の髪飾りは何を選べばいいですか?

パールやべっ甲風など、控えめな色とサイズのかんざしやUピンが選びやすい。子どもの髪飾りより目立たない仕上がりを意識すると、写真全体のバランスが取れる。

七五三の髪型はいつ美容室を予約すればいいですか?

参拝シーズンの目安である10月中旬から11月中旬は予約が集中しやすいため、1〜2ヶ月前を目安に早めの予約が安心だ。

まとめ

要するに、母親の髪型は着物の衿元を見せる低めのアップスタイルを軸に、美容室とセルフアレンジのどちらが当日の状況に合うかで選べばよい。

  • 低めのアップスタイルは着物の衿元とのバランスが取りやすい
  • 美容室とセルフアレンジは、料金・時間・仕上がりで一長一短がある
  • 髪飾りは子どもより控えめな色・サイズを選ぶと写真全体がまとまる

神社本庁が伝えるとおり、七五三はもともと子どもの成長を祝う儀式であり、母親の髪型に厳密な決まりはない。Erii 和装小物店では、着物と髪型、髪飾りをトータルで考えるコーディネート例を、これからも紹介していく。

著者プロフィール:Erii(Erii 和装小物店 店主)

ハンドメイド作家として帯揚げ・帯締め・重ね襟などの和装小物を制作・販売中。評価★5.0。「和装をもっと気軽に、カジュアルに可愛く」をコンセプトに、七五三・成人式など人生の節目の装いについて発信している。

最終更新: 2026年9月1日(2026年9月時点の情報にもとづく)

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個人の感想・見解を含みます。髪型・着付けの仕上がりは美容室や着付け師によって差があるため、最終的な判断はご家族や当日利用予定の美容室・写真館にご確認ください。

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