和装の基本知識

振袖の帯揚げの結び方|本結びとリボン結びの手順【2027年成人式】

振袖の帯揚げの結び方|本結びとリボン結びの手順【2027年成人式】 | Erii 和装小物店

初めて帯揚げを結ぶ方は、本結びから練習してみてください。着付け教室ランキングは、本結びを「振袖の帯揚げで最も主流」な結び方と紹介しています。帯揚げの結び方はたくさんあるものの、いずれも本結びを基礎にしたアレンジだそうです。

2027年1月の成人式に向けて小物をそろえる方のために、この記事で手順を載せるのは、本結び(12工程)とリボン結び(5工程)の2つです。ほかの結び方は、形の説明までとなります。

手順の左右は、すべて着る人本人から見た左右で書いています。これは京都きもの町の解説と同じ数え方です。

✎ 作家Eriiの体験から

Erii 和装小物店を営む作家のEriiです。子育てママ作家で、娘の七五三と、友人の成人式のヘアメイクのお手伝いをきっかけに、和装小物の世界にのめり込みました。帯揚げや帯締めなどの和装小物を制作・販売しています。

振袖の帯揚げとは|帯枕を包み、帯の上から見せる小物

金地の帯の上にのぞくピンクの帯揚げと、帯の中ほどに結んだ帯締め
帯の上から帯揚げを見せた帯まわりのイメージ(特定の結び方の見本ではありません)

KIMONO&(きもの大和)は、帯揚げを「帯の上辺に見える装飾用の長方形の布で、帯枕や仮紐を隠して着姿を整える和装小物」と説明しています。ゆめやによると、帯枕を隠すために使う一方、帯から見えるように着付けるため、振袖を華やかにする役割も担うとのことです。

HATACHIによると、振袖は他の着物と比べて帯揚げを多く露出させるため、よく目立つそうです。

長さについては、ふりそでエイトの解説に「約160〜180cmほど」とあります。同じ解説は、素材や柄、色も豊富だと述べています。

振袖の着付けや記念撮影に必要なものとして、高島屋 呉服が挙げているのは、振袖、長襦袢、袋帯、重ね衿、帯締め、帯揚げ、帯枕などです。帯揚げは、その一覧に入る小物の一つです。

お母さまの振袖を受け継いで着る場合(ママ振り)の小物選びは、ママ振りの小物の記事も参照してください。帯揚げの全体像は帯揚げガイドにまとめています。

振袖に合わせる帯揚げの素材|総絞りが多い理由と、レースなどの新しい帯揚げ

ゆめやによると、「振袖に使われることが多いのが、総絞りの帯揚げ」で、生地に立体感があるため帯周りをさらに華やかにしてくれます。着付け教室ランキングでも、成人式の振袖では総絞りを合わせることが多いと書かれています。

みやたけ工房の説明では、総絞りタイプはどの部分でも前面に持ってくることができ、アレンジの幅が広いのが特徴です。

新しいタイプとして、KIMONO&は「レース帯揚げなど、洋風の帯揚げも人気」と紹介しています。みやたけ工房では、レースやラメ入りなど派手な帯揚げが登場しているとされています。

素材による違いは、結び上がりの形にも出るとのこと。京都きもの町の説明では、しぼの大きい縮緬はふわふわと膨らみやすく、綸子など平たく滑らかなものは細くすぼまりやすいようです。ポリエステルなどの化繊は滑りやすく、結び目が固くなったり、布同士が反発して飛び出したりするものがあるそうです。

結び方の名前と見え方の違い(一覧表)

結び方の名前は、出典によって呼び方や説明が異なる場合があります。特に「入組(いりく)」は、KIMONO&がかもめ結びの別名としているのに対し、みやたけ工房は「入組衿飾り」を別の形として説明しています。下の表は、出典ごとの説明をそのまま並べたものです。

名前 見え方の特徴 出典
本結び 振袖の帯揚げで最も主流とされる結び方。ほかの結び方の基礎になる 着付け教室ランキング
入組(いりく) 「本結び」と比べると、帯揚げの見える面積が圧倒的に広い。別の説明として、結び目を作らず中央からずらして斜めに結ぶアレンジ(「入組衿飾り」)もある ゆめや、みやたけ工房
かもめ結び 帯揚げを左右に弧を描くように整えた、空を舞うかもめのようなシルエット。「入り組(いりく)」とも呼ぶとされる KIMONO&
一文字結び 漢数字の「一」のように真っすぐ横に伸ばし、結び目を作らないシンプルな結び方 HATACHI
リボン結び 帯揚げをリボンの形にする結び方。成人式や結婚式など華やかな場面で利用される ゆめや
花結び 帯揚げで花のような形を作る結び方。華やかさと個性を演出できる KIMONO&

furimoマガジンは、帯揚げの基本の結び方を本結び、入組(いりく)、一文字結びの3種としています。

本結びの手順(着付け教室ランキングの解説より)

帯揚げは、帯と帯締めを締めたあとに結びます(furimoマガジン)。以下の手順は、着付け教室ランキングの解説の順番に従っています。左右は着る人から見た向きです。

  1. 帯揚げを背中から前に回し、左右の長さが均等になっていることを確認します。
  2. 自分から見て右側の帯揚げの上下を、1/3幅ずつ折ります。
  3. 工程2をさらに半分に折ります。
  4. 折り目が上向きになるように帯揚げを折り返します。
  5. 工程4を帯に挟み込んで仮留めをします。
  6. 左側の帯揚げも、工程2〜5と同じことをします。
  7. 仮留めしていた工程5(右側の帯揚げ)を外し、工程6(左側の帯揚げ)とクロスさせます。この時、左側の帯揚げを上に重ねます。
  8. 左側の帯揚げを下から上に結び上げます。
  9. 結び上げた帯揚げを真下に下ろします。
  10. 工程5の右側の帯揚げを横向きに持ってきて、工程8の下から結びます。
  11. 結び目を帯の中にしまいます。
  12. 余った帯揚げも帯の中へしまいます。

京都きもの町は「着物の衿と同じく左が上と覚えましょう」と説明しており、工程7で左を上に重ねる向きと一致します。

また京都きもの町によると、礼装では華やかさを出すために多めに見せるのが基本です。振袖では、豪華な着物や帯とのバランスを取るため、ふっくら曲線的なボリュームを出すと説明しています。

リボン結びの手順(ゆめやの解説より)

リボン結びは、帯揚げをリボンの形にする結び方です。ゆめやは、成人式や結婚式など華やかな場面で利用されると紹介しています。次の5工程は、ゆめやの解説の順番のとおりです。

  1. まず、左右の帯揚げをそれぞれ4つ折りになるように折りたたみます。
  2. 次に、左右どちらか側に寄せて帯揚げを交差させて軽く結びます。その際、短い方の帯揚げを下から上にくぐらせるようにしましょう。
  3. 下側にある長い方の帯揚げを折りたたみ、リボンの輪っかの部分を作ります。
  4. もう一方の帯揚げを工程3の上に被せるようにして下ろします。
  5. 最後に、帯揚げの端をまとめて帯の中に入れ、リボンの形を整えたら完成です。

色の選び方|振袖・帯の色を拾う、差し色にする、重ね衿・帯締めとそろえる

KIMONO&は、振袖の色から考える方法として、次の3つを挙げています。

  • 振袖や帯に入っている色を拾う
  • 振袖と同じ系統の色でそろえる
  • 振袖と補色関係にある色を使う

ゆめやによると、決まったルールはありません。振袖に使われている色か同系色の帯揚げを選んでもよく、コーディネートの差し色になる色合いも素敵だとのことです。

HATACHIの例では、振袖や帯が白系統でまとまっている場合、帯揚げに濃い目の赤などを用いると一気にゴージャス感が出せます。

重ね衿や帯締めとの合わせ方も、同じくHATACHIが取り上げています。帯締め、重ね衿、半衿のカラーと合わせると、コーディネート全体の安定感や統一感を演出できるそうです。全体をまとめやすく失敗が少ないため、重ね衿などと同系色の帯揚げがセットで売られている場合も多い、という説明です。

みやたけ工房では、重ね衿・帯締め・帯揚げの色バランスが振袖を引き立て、コーディネートのアクセントになると書かれています。重ね衿はパールの重ね衿の記事、帯締めは帯締めの結び方の記事も合わせて確認できます。

使ったあとの帯揚げのしまい方

木の引き出しに白い紙を敷き、たたんだ布を平らに並べた様子
たたんだ布を平らにしまうイメージ

ふりそでエイトは、帯揚げをできるだけ「平らに」「風通しの良い場所」で保管するのが理想としています。アイロンをかけたようにピシッとたたむより、ふんわりたたむ方が素材に優しいそうです。

  • 色移りの原因になることがあるため、1枚ずつ間に薄紙や布を挟むのがベストとされています(ふりそでエイト)。
  • 汗や皮脂、湿気を帯びたまましまうと、カビや変色の原因になります(ふりそでエイト)。
  • アイロンは、裏側から低〜中温度で軽くなでるように掛けます。ただし絞りや金箔などがある帯揚げは、無理に掛けないようミツモアは注意しています。絞りが取れると二度と元には戻らず、箔は熱に弱いためです。

Erii 和装小物店の帯揚げ

Erii 和装小物店には、レースとベルベットを重ねた大正ロマン風のフリル帯揚げがあります。商品ページでは「レースとベルベットを贅沢に重ねた、大正ロマン風のフリル帯揚げです。」と説明しています。サイズは、幅が約6cm、フリル部分が約160cm、ひもが約140cmです。

もう一点の白の帯揚げは、商品ページに「白のレース・ベルベットの帯揚げ。ハンドメイドの一点もの。」とある品です。

大正ロマン風やレトロ系の振袖に合わせる考え方として、KIMONO&の文を引きます。KIMONO&は「ポップで大胆な色柄や、大正ロマン風のデザインが魅力のレトロ系には、遊び心のある柄物の帯揚げがよく映えます」と紹介しています。帯揚げを選ぶときの考え方の一つです。

ほかの帯揚げは、帯揚げのカテゴリから見られます。Erii 和装小物店のメルカリショップでもご覧いただけます。

よくある質問

振袖の帯揚げは、どの結び方から練習すればよいですか?

着付け教室ランキングは、帯揚げの結び方はいずれも本結びを基礎としたアレンジなので、初めて帯揚げを結ぶ方は本結びから練習してみてほしいとしています。

帯揚げは、帯締めの前に結びますか?

帯揚げは、帯と帯締めを締めたあとに結びます(furimoマガジン)。

振袖の帯揚げの色は、どう選べばよいですか?

KIMONO&は、振袖や帯に入っている色を拾う、振袖と同じ系統の色でそろえる、振袖と補色関係にある色を使う、という3つの方法を挙げています。

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この記事を書いた人:Erii

「Erii 和装小物店」作家。子育てママ作家です。娘の七五三と、友人の成人式のヘアメイクのお手伝いをきっかけに、和装小物の世界にのめり込みました。「和装をもっと気軽に、カジュアルに可愛く!」をモットーに制作しています。

※本記事は一般的な情報提供を目的とした内容です。帯揚げの結び方や見せ方は、地域・流派・着付け師によって考え方が異なる場合があります。商品の在庫・価格は商品ページでご確認ください。

最終更新: 2026年10月15日/詳しくはプライバシーポリシー・免責事項・運営者情報をご覧ください。

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